レンタルボートの手漕ぎボートでアンカーを使う場面は少なくないはず。ただ、
コンクリートブロックは重すぎる
となる人も多いと思います。不安定な手漕ぎボートの上で重いアンカーの上げ下げは腰を痛める可能性が高いです。また、水深によってはレンタルボート屋さんのアンカーロープでは足りない場合があります。
そうなると自前のアンカーが必要になりますが、意外と安いのでオススメです。
自前のアンカーは必要なのか
そもそも自前のアンカーが必要なのか?と言った話ですが、メインの釣りによって変わってきます。
流し釣りがメインの方にはそこまで重要ではないですが(安全上では重要)、コマセを撒く釣りにおいては必須です。私はボートでのサビキ釣りをすることが多いので自前のアンカーを導入しています。
アンカーを打たないとあっという間にポイントを外れてしまいます。エレキ等で定位置をキープしながら釣りができればいいですが、レンタルボートでは現実的ではありません。
そうなるとアンカーを打つ必要がありますが、ポイントの上にちょうど止めるのは意外と難しく、アンカーの上げ下げを何回か行わなければなりません。
この時にコンクリートブロックだと萎えます。20m近くの上げ下げは非常に疲れるので自前のアンカーがあった方がポイント移動を決断しやすく有利です。
アンカーの種類は?
自前のアンカーを導入しようとしてもいくつか種類があります。ポイントによりけりだと思いますが、私はダウンフォースアンカーを使用しています。
マッシュルームアンカー
その名前の通り、マッシュルーム形状のアンカーです。
一応マッシュルームの傘の部分が地面に食い込むようになっていますが、気休め程度。
基本的にはアンカーの重量で効かすタイプになります。
鋭利な部分が少ないのでゴムボートには良さそうですが、重量で効かすタイプは結局コンクリートブロックと変わらないので、あまり意味はないかと思います。
フォールディングアンカー
コンパクトに収納できることが最大の利点であるアンカーです。
こちらは4本の爪で投錨力を得ます。
ただ、爪の長さや幅からそこまでの力は出ません。カヤックやSUPのような軽量なボートならいいかもしれませんが、手漕ぎボートサイズだと少々役不足感があります。
敦賀は基本的に砂地&岩礁なので、岩礁なら効くと思いますが、砂地だと少し厳しそうです。
ダウンフォースアンカー
その名の通り、下向きの力(地面に食い込んでいく力)を使うタイプのアンカーです。
砂地にはよく効くアンカーです。一方で岩礁は根がかりの危険があります。
私は砂地にアンカリングして魚礁までロープを伸ばすことが多いのでこのタイプがあっています。
ネガとしては根がかりすることがあるということ。ただし、この根がかりも先人の知恵を使えば回避できることが多そうです。
少々嵩張りますが、後述のフィッシャーマンズアンカーほどではありません。
フィッシャーマンズアンカー
万能性と投錨力が高次元でバランスされているアンカーですが、軽いのがあまりないのと、嵩張るのでレンタルボートにはちょっとと言った感じ。
スペースに余裕があるのであればこちらの方がオススメかもしれません。
アンカーの重量は?
ダウンフォースアンカーがオススメとは思いますが、重量はどうしたら良いのか。
重ければそれだけ投錨力は出ますが、あまりに重いと本末転倒です。
私は1.5kgのアンカーを使用しています。
当初は軽すぎるのでは?と思いましたが、1.5kgで十分でした。風速5m/s以下なら問題ありませんでした(というかそれ以上吹くような場合は撤退していますので限界は分かりません)。
周りのレンタルアンカーが流されているような状況でもポイントにとどまることができます。
アンカーロープの長さは?
一般的にアンカーロープの長さは水深の2倍以上あると良いと言いますが、あんまり長いとポイントを外れやすい気がします。風向きが変わるとかなりズレてしまいます。
個人的には、1.5倍くらいが使いやすいです。水深20mで30mのロープが必要になります。
私のよくいくポイントは水深10〜20mなので30mあれば十分です。
アンカーロープの材質は?
アンカーロープの材質ですが、紫外線や塩水で劣化しやすいものはNG
ロープの材質としてメインどころは以下3つ
- ポリエステル
- ナイロン
- クレモナ(ビニロン+ポリエステル)
どの材質を選んでも海水より比重が大きいので、水に沈みます。
気になる耐久性ですが、この3種類ではポリエステルがベストです。耐候性、耐水性、対薬品性いずれにおいても優れています。
ロープメーカーのユタカメイクのHPでもそのように紹介されています。
他にも色々ありますが、ポリエステルのロープを買っておけば間違い無いでしょう。安いですし。
アンカーロープの太さは?
あまりに太いと嵩張りますし、細すぎると強度的に不安。
私は4mmの金剛打を使用しています。理由は安いから。30mで600円台です。
強度的に不安もありませんし、これで十分です。
収納時もコンパクトにできます。ただ、細くて巻き上げの時少し痛いということと、箱にしまいながらアンカーをあげる際、ロープの重量がなさすぎてしまいにくいということがあります。
面倒くさがりな私は下記のコードストレージホイルを導入しました。
これなら60m分を収納しても余裕がありそう(写真は4mmを30m分)です。ただ、コイツはコイツでソコソコ嵩張るのが難点(笑)まぁゴミ箱よりは機能的なので良しとしています。
オススメダウンフォースアンカー
オススメというか私が所有しているダウンフォースアンカーは下記の1.5kgです。
コンクリブロックに比べてだいぶと軽いので腰にも優しいです。ただ、あまりに軽いので、チェーンを1m程度足して効きやすくしています。
ステンレス製でも良いですが、根がかりのリスクもあるので、チェーンとアンカーの結束部であるシャックルだけステンレスにして、それ以外は亜鉛メッキ品を使っています。
根がかり時、逆側から引っ張れるように写真のように接続部を結束バンドで止めています。
根がかりしたら、結束バンドを力ずくで切断すれば逆側から引っ張ることができます。
幸いなことに根がかったことはないので、結束バンドを切断せずに済んでいます。
また、過去は小型のゴミ箱にロープを収納していましたが、ロープの重量がなさすぎて引き上げるときにスムーズにゴミ箱に入れることができないので、上記のコードリールを導入しました。
引き上げも引き下げもスムーズです。
全て揃えても1万円しないはずなので、腰を壊す前に自前アンカーを導入することをオススメします。アンカーの上げ下げが苦じゃなくなります。
コメント