どうもサク男です。
私は旗竿地を購入し、工務店で注文住宅を建てました。しかし、旗竿地を購入する前は
本当に旗竿地で大丈夫だろうか?後悔しないだろうか?
と悩んでいました。
最終的には旗竿地を購入したわけですが、旗竿地だから大変だったことや、現状の不満や不安はあります。ただ、後悔はありません。
そこで、この記事では
・旗竿地ってどんな土地?、メリット・デメリットが知りたい
・良さそうな旗竿地があるけど購入しても大丈夫なのか?
・実際に旗竿地に住んでいる方の感想を聞きたい
そのような疑問や不安に、旗竿地住みの私がお答えします。
土地や住宅は購入資金が高いだけに「後悔していないぞ!」のような見えない力が働いている場合があります。というか住宅関連のブログはほとんどそうです。
ですので、そうならないよう辛口気味でお答えしたいと思います。
それでは本題に入っていきます。
旗竿地とは何か?
文字の通り、旗と竿のような土地です。
なんでこんな変な形になるかというと、隣地と関係があります。隣地を記載するとこんな感じになります。
隣地の都合上、旗部と竿部が出来てしまうわけです。旗竿地が生まれる訳は大きな土地を二つに分けた場合が多いと思います。私の購入した土地がまさにそんな感じでした。
四方を家に囲まれる訳ですので、嫌な方には嫌でしょうし、気にならない方は気にならないと思います。
では嫌な方はなんで嫌なのか?気にならない人はなぜ気にならないのか?その辺りが旗竿地のメリット・デメリットとなってきます。
それでは一般的に言われているメリット・デメリットを記載します。ご存知の方は次の項目まで飛ばしてください。
一般的な旗竿地のメリット・デメリット
一般的に言われていることですので簡単に説明します。
メリット
土地の値段が安い
普通の整形地と比較し、間取り等の設計に制約が出るため、安価になりやすいです。坪単価で考えた場合、1割程度は安くなるのではないでしょうか。私の購入した土地もおおよそ1割程度相場からは安かったです。
静かな環境
道路に面していないので、通行人の会話や自動車の騒音を気にしなくて住みます。ただ、道路に面していないというだけですので、その効果は限定的と考えた方が良さそうです。
通行人の視線が気にならない
上記と類似ですが、通行人の視線も気にしなくて済みます。
デメリット
隣地の距離が近い
上記の通り隣地に囲まれているわけですから近くなるのは当たり前です。
日当たり、風通しが悪い
四方に建物がある場合がほとんどですので、日当たりは悪くなりがちです。また、同様に風通しも悪くなりがちです。洗濯物の乾燥にも影響が出そうです。
建築コストがかかる
重機の搬入が難しい場合、作業効率が悪くなり建築コストが上がる可能性があります。また、竿部にも外構工事は必要な分、コストが高くなりがちです。
実際のメリット・デメリット
上記のメリット・デメリットは一般に言われていることですが、実際に感じたところを記載していきます。
実際感じたメリット
一般的に言われていることとは「?」な部分もありました。
安く購入できたけど・・・
デメリットにも記載しますが、安く購入できる反面、その分コストがかかるので、結果的にはあまり変わらないのではと思います。
人の目が気にならない
コスト的なメリットはほとんど無かったですので、メリットとしては人の目が気にならないということが大きいです。
目隠しフェンスや、樹木を工夫すれば通りからの視線はもちろん隣地の視線もほぼ気にしなくて大丈夫です。
私の家では庭で朝食、昼食を食べたり、BBQが容易にできます。
場所によっては駅からそう遠くない場所でもそのような状況を作れるのではないでしょうか?
実際感じたデメリット
メリットは人の目が気にならないくらいでしたが、デメリットは結構あります。最後にも記載しますが、購入の際の注意点としていただければと思います。
土地の値段程度にコストがかかる
メリットでも記載しましたが、土地の値段程度にコストがかかります。意外とかかったコストを記載します。
上下水道管
住居までの上下水道管を引かなければなりませんが、長さが長くなってしまいます。工事費用は長さに比例して上がっていくので、一般的な成型地と比較して高くなります。長さにもよりますが、私の場合は10万円以上は高くなってしまう感じでした。
外構工事費用
旗竿地はその形状から外周が長くなります。そのため、隣地との柵を施工する場合コストがかかります。柵のコストは長さによるためです。
私は柵はDIYで施工することにしたので、建築の際、費用は掛かりませんでしたが、10~15万円は高くなるとみておいた方が良いです。
また、整地費用も同様に面積に比例しますので、土地が広い分コストがかかることを忘れてはいけません。
私の場合、竿部の幅が広かったため、建築コストは上がらずに済みました。
電線の引き込み
道路から離れている分、電線の引き込みも一苦労です。
私の家は庭にスッキリポールというものを建てて引き込むことになりましたが、このポールが10万円以上しました。
風通しが悪い
購入当初はあまり気にしていませんでしたが、風通しが悪いため天気によっては洗濯物の乾燥が遅いです。また、家庭菜園を行っているのですが、きゅうり等のうどんこ病にかかりやすい植物は育てるのが難しいです。
ハナミズキの葉もうどんこ病に侵されやすいです。
一方、日当たりに関しては旗竿地の旗部の面積がそこそこあり、かつ南向きであるので全く気になりません。
トイレの排水時に気を使う
上下水道管が長いと記載しましたが、長い分詰まりやすい(とのことです)です。工務店の方から注意した方がいいと助言されたため、トイレの排水時はこまめに排水することで今のところ詰まりは起きていません。
ですが事実として詰まりやすいとのことです。(構造を考えれば当然ですが)。これは気を付ければ問題は無いです。
旗竿地を購入する前に確認すること
旗竿地の購入を検討されている方は以下を気にされるといいと思います。
- 日当たりが確保できるか
- 竿部の幅は何メートルか
- 上下水道工事費用、外構工事費用を許容できるか
- 風通しを許容できるか
- 隣地に住まわれている方はどんな方か
以上です。それぞれに対して詳細を記載していきます。
日当たりは確保できるか?
先ほども載せた画像ですが、下記の1号地と5号地を比較した場合、5号地の方が日当たりを確保しやすいです。何故なら1号地よりも南側にスペースをとれるからです。
ですが、旗部の面積が狭いため家は小ぶりなものになります。いっそのこと2階にリビングを設ける等の工夫が必要になるかもしれません。それは程度の差はあれど1号地も同様です。
このように、旗竿地は日当たりの確保が難しいのは事実としてあります。
ですので、日当たりを確保するには下図のように、竿部が東西に沿っていて、旗部ができるだけ広い(旗部だけで35~40坪は欲しい)土地が望ましいです。
竿部の幅は何メートルか?
一般的には3mが最低ラインとのことですが、使い勝手を考えると3.5~4.0mは欲しいと思います。私の家の場合は4m程度で現状カーポートはありません。そのような状況でギリギリちょうどいいくらいです。
ギリギリちょうど良いというのは車の左右から降車出来て、自転車が通れるというレベルです。自転車の出入りを考えている場合は4mあると安心かと思います。
上下水道費用、外構工事費用等を許容できるか?
旗竿地だとどれくらいコストが上がるのか?というところですが、ざっくり50万円はみておけばいいと思います。旗竿地は人気の無さから安くなる場合が多いですが、その分コストもかかります。
安くなった分が建築コストで帳消しになっては意味がありません。検討している工務店や不動産会社に確認すればざっくりとしたコストは教えてくれるはずですので、確認してみてください。
またその解答を値下げ交渉の材料にしてもいいと思います。
風通しを許容できるか?
先述の通り、四方を家に囲まれてるのでどうしたって風通しは悪いです。購入検討前に何回か現地に足を運んで、空気感を確かめてみてください。
分譲地の場合は未だ家が建っていない場合がほとんどだと思いますので、周辺の陰になっている場所とか類似の場所を探して確かめてみてもいいと思います。
一方で、風通しが悪いということは、強風時に強いとも言えます。これだけ風災害が多発している昨今ですから、風通しが悪いことをメリットとして腹をくくるのも一考かと思います。
隣地に住まわれてる人はどんな人か?
どの土地にも言えることですが、隣地に住んでいる方がどんな方か良く調べることをオススメします。隣地が近い旗竿地ならなおさらです。
大音量で音楽を流していたりしたらどんな方でも嫌だと思います。よく言われることですが近所のゴミ捨て場のマナー等、民度(良い言い方ではないですが)が出る部分をよく見ておくと安心です。
まとめ~後悔は無い~
以上のように旗竿地はメリットがデメリットに、デメリットがメリットになる部分が結構あります。
上記の通り、私自身のメリットとしては人の目が気にならないということしかなかったわけですが、これが非常に大きく、かなり気に入っています。
駅からそう遠くない場所ですが、通行人の目線や隣地の目線をそこまで気にせず、庭を多用した生活ができているので、風通しの悪さやトイレの使い勝手は我慢できるかなと思います。
ご自分が何を最も優先するのかを考えれば検討中の旗竿地が購入に値するのか否か判断できるはずです。
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